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安部 諭*; 中山 浩成; 田村 哲郎*
第21回数値流体力学シンポジウム講演要旨集(CD-ROM), 7 Pages, 2007/12
都市大気中に危険性の拡散物質が放出された場合、周囲の環境影響評価のため平均濃度,変動濃度特性の評価が行える危険予測モデルの開発が重要である。従来では中立状態での拡散予測が行われてきたものの、実際の大気は日射による浮力の影響が存在するため境界層の構造が複雑になり、温度成層性の効果を伴う危険物質の濃度変動の評価が必要になる。そこで、本研究では、よく晴れた日中の状態である上空に逆転層を有した対流境界層中を考慮した流れ場の中でLES(ラージエディシミュレーション)大気拡散解析を行い、放出源高さの違いによる大気拡散特性を検討した。
伊藤 啓; 功刀 資彰*; 山本 義暢*
第21回数値流体力学シンポジウム講演要旨集(CD-ROM), 5 Pages, 2007/12
FBRシステム内において発生するガス巻込み現象を高精度に評価することを目的として、非構造格子系における気液二相流数値解析手法の構築を実施している。本件では、気液界面近傍における表面張力と圧力の非平衡によって誘起される非物理的な流速分布、及び気液界面位置における速度定義式の不適切さによって誘起される非物理的な圧力分布に関して考察を行い、物理的に正しい解が導かれるような修正を実施した。表面張力と圧力の非平衡については、気液界面近傍における圧力勾配を局所的な表面張力と圧力のバランスから求めるようにした。気液界面位置における速度定義式に関しては、気液各相の速度をそれぞれ計算し、それらの値と流体率の値を用いて速度を計算する手法を構築した。改良した気液二相流数値解析手法を用いて、静止水中の上昇気泡を対象とした解析を実施した。構造格子系において、解析結果は物理的な矛盾を生じることなく実験結果と一致する気泡形状を導いた。三角形格子を用いた非構造格子系においても、解析結果の各時刻において構造格子系における解析結果とよく一致する気泡形状が得られ、非構造格子系においても十分に精度よく解析を実施できることがわかった。